Renlie's log 2

東京で活動する音楽/言葉/お菓子作家・蓮理のブログです。

誰かとすれ違うときには。

誰かとすれ違うとき、「刺される!」などと思ってしまうことがある。
わりと毎日、特にこの大都会東京では。

ぶつかってしまったときなんかは更にひどい。
とりあえずどんな小声でも謝っておく。

実際にはもちろん刺されたことなどないが、
数年前に笹塚駅の階段を降りているとき、
猛スピードでかけ上がってくるおばさん(推定50歳)にカバンを頭に叩きつけられたことはある。

呆然としすぎて何もできず、おばさんは無言で立ち去っていった。
刺し違えたみたいに静かな終わりだった。

元々おばさんが上がってくるルートと私が降りようとするルートの間にはぎりぎりすれ違えないくらいの隙間しかなく、
このスピードでいったらぶつかる!と思ったおばさんは咄嗟にカバンを叩きつけたのではないか、と精一杯の解釈をして自分を納得させた。
謝りもしなかったので悪意かも知れないが。


地元の山口県にいたときは、高校まで自転車で一時間くらいかけて通学していた。
どちらかというと平坦な道が多かったと思うが、
半年に一度くらい派手に事故っていた。
相手は車である。
ぶつかって車道に飛ばされたり、頭をぶつけてMRI検査を受けたりした。
運良く私自身には何事もなかったけど、自転車は大破した。
通学途中で事故→父親が来てくれる→自転車ごと買い換えて再度通学
ということが何度かあった。

高校生の自転車相手、しかも制服のダサさで有名な進学校だったので、
相手の車の方はみんなとても萎縮して、お詫びに来て下さった。
みかんとかもらった記憶がある。
その頻度と結局助かってしまうことから、家族は私を「当たり屋」と呼んだ。
確かに私にはその手の学習能力や危機管理能力が欠けていた。


そんなことがあって、
少しは気をつけようという気持ちが働いているのかも知れない。

「刺される!」と思う瞬間だけは、普段ぼやぼやして歩いている頭がちゃんと機能している、と思う。


余談。
時々地元に帰ると、深夜に自転車に乗ったおばあちゃんとすれ違うことがある。
街灯もなく静かな田舎のことである。
なぜこの時間に?このおばあちゃんは霊じゃないのか?と様々な疑問が浮かび、
これには東京とは一味違うスリルがある。



↓先日高円寺ミュージックストリートで見た、ブルースバンド「ルリイロ」とブルースハープのたけさん、ダンサー猪股桃絵ちゃん。
かっこよかった。
こういう人だかりは怖くない。
桃絵ちゃんは5/22(日)の「ロングスカートナイト」@新宿カールモールで共演します!
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